乾燥の強い秋から冬、おうちでするオイルケアにはまっています。
全身を保湿して、肌が潤っていくのを実感すると、うれしくなります。
かさかさ そわそわ むずむずが落ち着いた状態は、言うまでもなく快適です。
身体の冷えや循環不良、体内側の水分バランス、慢性疾患など、肌の乾燥にはいろいろな種類があり、要因もケア方法もさまざまですが、季節による一般的な乾燥なら、オイルが持つ栄養分や働きの助けを借りてみるのも対策のひとつ。肌表面以外の不調にも、よい影響を感じられるかもしれません。
単純なことですが、全身をマッサージするように、ていねいに塗りこむ。
なるべく毎日、でもできない日があっても気にせず、自分をいたわる気持ちでせかせかしないで塗っていく。
しっとりするのとともに、心も満たされて落ち着いてきます。神経が鎮静する感じです。
ほかに、アーユルヴェーダの「ピチュ」もおすすめ。
馴染みの薄い響きかもしれませんが、取り入れてみると体に元気をプラスできます。
「ピチュ」についてやり方など詳しく知りたい方は、記事の後半も読んでみてください。
セルフケアは、気分のよさや効果を数回味わったら自然とやめられなくなった、という流れでできたら無理がなくて理想的ですよね。
習慣にしよう継続しようとがんばる場合もあるけれど、たった数分でできますよというエクササイズだって、自分でやる・続けるって、意志が必要でなかなか難しいこともあると思います。
はまってる。マイブーム。そんなテンションでできたらな~といつも思います。
乾燥の季節は、オイルトリートメントがより向くときでもあります。TENMADOなら、ロミロミです。
乾きが気になってはいるけど放置している・・・ 普段のセルフケアは難しいけれど何か身体にいいことしたい・・・ と思っている方は、ぜひセラピストの手を借りてください。
肌に塗布されたオイルを、身体がぐんぐん吸っていくのを感じます。
ほぐされながら、保湿され、一石二鳥です。
◆「ピチュ」って?
オイルを、身体の部位別に、集中的に浸透させていくケア方法です。
その人に必要な量だけが身体に入っていきます。
出産前後のケア方法として聞いたことがある方もいるかもしれませんが、年代問わず、普段のセルフケアとしてもさまざまな効能が期待できます。
◆「ピチュ」のやり方
↓
2.大判のコットンにひたひたに含ませる
↓
3.コットンを湿布のように目的の部位に置く(当てる)
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4.そのまま15分ほど、ただのんびり、リラックスする
意外と簡単にできます。
オイルの温めは、湯煎で。
オイルを入れた小さな器をお湯に浮かべると、すぐに温まります。
ピチュの最中、オイルが流れて垂れてきそうなら、下にタオルやビニールを敷いて行ってください。
コットンの上から、ラップなどをかぶせておいても良いです。あとは、寒くないように気を付けて。
◆ 使用するオイル
代表的かつ最適とされるのは、「セサミオイル(ごま油)」。
アーユルヴェーダで有用とされ、よく使われます。
またの名を、“若返りオイル”。魅力的な響きです。
*抗酸化物質をはじめ、栄養が多く含まれる
*身体のさびつき(酸化・老化)を抑える手助けをしてくれる
*細胞代謝や免疫機能の活性化
*皮膚・粘膜に潤いを与え弾力を高める
*温性で体をあたためる作用がある
*浸透がよく身体になじみ、老廃物の排出を促す
(10分ほどで骨まで届くといわれています!)
…など、さまざまな効能が期待できます。
ごま油と言っても、料理用・食用の、香ばし~いのではなく、焙煎する前のごまを絞って作られた、無色または淡黄色で、無臭で、さらりとした触感の、マッサージ用のものを使います。
太白ごま油(透明で未焙煎のもの)をスーパーなどで買ってきて、自分でひと手間、お鍋で加熱処理をしてから用いることもできますが、はじめからキュアリング(加熱処理)済みのセサミオイルも販売されていますので、ボディケア用のオイルを扱うお店やネットショップで見つけてみてください。手軽にはじめられることが肝心です。
ほかに、「スイートアーモンドオイル」や、「オリーブオイル」(純度の高いもの)、「馬油」なども良いです。
こちらの場合は加熱処理の必要はありません。
どのオイルでも、個人個人に合う合わないがあると思います。
アレルギー反応がないか、小さな面でパッチテストをしてから、やってみてください。
◆「ピチュ」する部位、効果
頭頂部
頭痛、肩こり、精神的疲労の緩和。リラックス。
続けると、頭皮や髪に栄養が行き、白髪や抜け毛も少なくなるそうです。
額(おでこ)
目の疲れ、精神的な疲れの緩和。リラックス。
腰痛の緩和。
額は仙骨(腰)ともつながりがあり、額の力みがやわらぐと仙骨もゆるみます。
耳たぶ
頭の使いすぎ、肩こり、不眠の緩和。リラックス。
そわそわ落ち着かない気分を鎮静します。
下腹部
冷えに効果的。
PMS(月経前症候群)や生理痛をやわらげます。
乳頭
おっぱいの血行を促進。生理前の痛みの緩和。
授乳時には切れにくくする効果も。
会陰・肛門
出産前のケアに。
会陰に弾力が出て出産時に切れにくくする効果も。
( 参考元: 『 「きれい」を育てる 女性ホルモン整えレッスン 』 神藤多喜子著/池田書店 )
◆ おわりに
湯煎したオイルのあたたかさが肌に乗るだけでも、気持ちいいですよ。
「ピチュ」する部位は、本を参考にすると上記が載っていますが、わたしは仙骨(腰)にするのも好きです。
仙骨ピチュの良さや、そのほかやり方のポイントなど、わからないところはサロンでご質問くださいね。