先日訪れたとある場所で窓の外を見下ろすと、木の根元の雪が丸くとけていました。
ドライブで峠を走っているときなども、森の木々が見事にすべて、根元だけまぁるく土肌を覗かせているのを見ると、雪どけへの静かな自然のリズムを感じます。
まだ雪や寒さを繰り返す北海道も、春はすぐそこ。
木の根元が丸くとけるこの現象、「雪根開き(ゆきねびらき)」「根開き」という名があるそうです。
雪国ならではの早春のサイン。
俳句には、「木の根開き(きのねあき)」という春の季語もあるとのこと。
毎年目にするなじみの風景だけど、言葉は今まで知らなかった・・・勉強になりました。
どうして丸い穴状にとけていくのかは、諸説あるみたいです。
熱を溜めない白い雪に対し、木は春の太陽熱を蓄えたり、地下水を汲み上げる内側の動きも活発になって、幹の体温が上がるため、その周囲だけ雪がとけていく。というのが一番有力のよう。
休眠していた冬から、芽吹きに向けて、着々と歩を進めているのは確かです。
人間もまた同じ。
春は、代謝が上がってくる(上げていく)時期。
冬の間に溜め込んで燃やしていなかったものを、身体を起こしてあげて燃やしていくときです。
変化は急激にではなく、徐々に。
筋肉を、やわらかく、あたたかく。
脂肪も、やわらかく、あたたかく。
タイトルのとおり、“やわらかさ” と “あたたかさ” を、身体に思い起こさせ取り戻していく季節です。
まずはウォーミングアップに深呼吸。
酸素と鉄が結びついて、身体のすみずみまで栄養がめぐることが大事です。
燃やせる身体へとスイッチを入れましょう。
そして、ストレッチなどで体を動かしてゆるめること。
冬の間、寒さもあって、ぎゅーっと身を縮めたまま固まっていませんか?
肩甲骨も、僧帽筋も、三角筋も、上腕筋も、仙骨も・・・
萎縮しているだろうと思います。
よ~くよ~くほぐしてあげましょう。
TENMADOのメニューの場合、ロミロミでゆったりとほぐされストレッチを受けるのはもちろん、マンモリラクゼーションで行っているガルシャナを受けるのも、毛細血管まで活発になってとても良いです。
固まっている、動きがない、活性化していない、ということは、
毒素が溜まっている、うまく排出できない、ということです。
冬の終わりから、上手に身体を開いていくことが大切。
そうした準備の無いままにバタバタと突然動くと、もう少し暖かくなった5月頃、一気に不調が噴き出すことが多いです。
疲れやすい、息切れする、花粉症が過度にひどい、などなど。
世の中で「5月病」と言われるような気だるさが、身体的なものとしても色々な症状で現れることがあります。
▲サロンでまだまだストーブも活躍。
ぽかぽかゆるむロミロミオプションメニュー「ホットストーン」を春も実施中です。
春が旬となる食材も、この時期の身体にとって理にかなった働きをしてくれるので、積極的にその栄養を活用したいところ。
身体のマッサージをするときも、春はまた気にするべき有効なポイントが変わってきます。
サロンではそのあたりも、お話・施術できればと思います。
日々のセルフケアで養生する。
それでも足りない、手の届かないところは、セラピストの手を借りてくださいね。