JR琴似駅の北口すぐそば、サロンからもほど近い、「レンガの館」。
道すがら、いつもこの小さな建物を眺めるのが楽しみです。
壁は蔦で覆われていて、春~夏は葉の緑、秋は紅葉、冬はレンガの壁そのものが、異彩で素敵な雰囲気を放っています。
昭和4年(1929年)に建てられた歴史ある建造物は、札幌市が指定する「札幌景観資産」の第1号。
日本食品製造合資会社の缶詰工場だったそうで、昭和初期、日本でいちばん初めにコーンフレークなどのシリアルを製造したのはここの工場なのだそうです。
現在は、地域FM「三角山放送局」のラジオスタジオが入っているほか、マンションの方や地域の方たちのコミュニティスペースとして利用されています。
今はちょうど、蔦の葉の茂りも最高潮。鉄道高架や高層マンションに取り囲まれながらも、夏空の下、建物からあふれそうなほどふさふさに広がる葉っぱを見ると、生命力を感じてなんだか元気が出ます。